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アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風(神林長平)読了

ちょー久々の更新。

雪風シリーズ10年ぶりの新刊だそうで。発刊は7月だったんだけど、ハードカバーだったんでつい先ごろまで気が付いてなかった。ブックフェアで店頭に平積みしているのを見かけてようやく思い出した次第。

前作グッドラックとOVA最終巻で何となく物語としては決着がついたような気になっていたけど、本作ではロンバート大佐の反乱に至る過程から先OVAとは全く異なる展開で、それはそれで非常に嬉しい。まだまだ、物語は続きそうで楽しみが増えたというもんだ。

相変わらず直接的な戦闘描写は少なく、人・戦闘知性体・ジャムのコミュニケーションに主眼が置かれているが、さらに人自身の実在性があてにならなくなったりと(何でそんなはめになったのかは多分にネタばれになるので割愛)、メタフィクション的な展開がある意味雪風シリーズらしいとも言えるかも。

神林長平の作品は私にはものによってかなり好き嫌いが分かれるが、雪風はきっぱり好きと言えるシリーズなので、末永く読み続けられる愛読書の一冊が増えたことは素直に嬉しいもんだ。

消滅の光輪 上/下(眉村卓)読了

ちょー久々のブログ更新。



長らく積読にしていたのを本日読了。

面白くて結局一気読み。いや、司政官シリーズなので面白いのはわかっていたのだが、最近この分量になると手をつけるまでに時間かかるようになってしもうた。

SFの設定としてはそれほど新味はないが、ロボット官僚率いる主人公の司政官が孤軍奮闘する様はやはりSF/眉村卓ならではの味付けが効いていて読んでいてどんどん引き込まれる。最近の作家なら小川一水とかが備えているテイストとでもいうんですかね。イーガンやレナルズのような奇天烈な(だけど、リアリティを感じさせる)設定でどんどんストーリーが進んでいくハードSFも大好物だけど、こういう社会や人間関係に焦点を当ててSF的なテイストが要所に効かせてあるのもやっぱり面白い。

司政官シリーズの短編は随分前に読んでいたので、直前に出版されていた司政官 全短編の方はスルーしていたのだが、久々に読みたくなってしまった。一緒に買っておけば良かった。

死者の短剣  惑わし(ロイス・マクマスター・ビジョルド)



ビジョルド新シリーズファンタジー1作目。

ここのところファンタジーもの続きで、SFのヴォルコシガンシリーズの方を期待していた向きにはちょっと残念だったかも。

とは言え、さすがはヒューゴー、ネビュラ、ローカス賞のトリプルホルダー。今シリーズも期待を裏切らないドラマティックな展開はさすがの一言。
主人公地の民の少女フォーン(「スピリットリング」の主人公フィアメッタをちょっと彷彿させるようなイメージかも)と湖の民ダグの出会いから始まって、二人で様々な困難に向き合っていき関係を深めていく過程が、ビジョルドならではの舞台設定と相まってぐいぐい読ませる。
設定はファンタジーなんだけど、展開はむしろヴォルコシガンシリーズの「名誉のかけら」「バラヤー内乱」の主人公コーデリア/アラールの関係性を思わせるようなところがあって、ビジョルドファンにはいろいろと深読み出来そうなところもなかなかおいしい。

本書ではとりあえず一つの山場を超え一応のハッピーエンドで幕を閉じるが、二人が抱えることになった大きな問題の解決はまだこれからというところなので、次作の期待もますます高まろうというものか。

なお、ヴォルコシガンシリーズの新作「コマール(仮)」も訳出されるそうで、そちらも心待ちの日々が続くことになり、ファンにはなんともじれったい年になりそうだ。

本まとめ買い

歯科の後で、痛みと鎮痛剤で微妙にふらふらしていたが、某所でもやしもん、もやしもん、とつぶやいていた人がいたお陰でもやしもんの新刊が出ていたことを思い出す。その足でふらふらしながら本屋へ。

お目当てのもやしもん(7)と文庫を久々に買い漁る。

・死者の短剣 惑わし(L.M.ビジョルド)
・プロバビリティ・スペース(ナンシー・クレス)
・天涯の砦(小川一水)
・太陽の中の太陽(カール・シュレイダー)
・消滅の光輪 上下(眉村卓)
・華氏451度(レイ・ブラッドベリ)
・くらやみの速さはどれくらい(エリザベス・ムーン)
・神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック(大迫純一)
・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(2)(榊一郎)

最近、新刊のチェックをしてなかったのでビジョルドの新作が出ていたのに気が付いてなかった。
「くらやみの速さは~」は結構前から書評で評判になっていたので、逆にちょっと手をつけかねていたのだが訳者が小尾芙佐氏であることに気が付いて今更ながらに購入。

後は、ほとんどその場の勢いというか、判断が働いてないような気がしなくもない。

しばらく読書モードに入ろうかしらね。